はじめに:B1とB2を分ける決定的な「差」とは?
外資系企業への転職や海外赴任のパスポートとも言える、Versant GSEスコア 59〜75点(CEFR B2レベル)。
B1レベル(自立した言語使用者)の時点で「なんとか自分の意見を最後まで伝えきる力」は身についていますが、B2レベル(熟達した言語使用者の一歩手前)に到達するためには、さらにもう一段階上のハードルを越える必要があります。
B1とB2を分ける決定的な違いは、「発話の論理性(筋道が立っているか)」と「表現の多様性(同じ言葉ばかり使っていないか)」です。
この記事では、B1レベルで停滞している学習者が、ビジネスの第一線で戦える「即戦力(B2レベル)」へと進化するために必要なマインドと戦略を解説します。
「とりあえず伝わる」から「説得力を持たせる」へ
B1レベルでは、文法的なミスを含みながらも、単語を繋ぎ合わせて「とりあえず自分の意思を伝える」ことが目標でした。
しかし、B2レベルの評価を獲得するためには、そこから一歩踏み込み、パートF(意見を述べる)などで「なぜそう思うのか」という理由付けや具体例を、論理的な接続詞(However, Furthermore, Consequently等)を用いて綺麗に展開する力が求められます。
「私はAだと思います。なぜならBだからです。」というシンプルな構成から、「私はAだと思います。主な理由はBですが、一方でCという見方もあります。したがって結論として…」というように、多角的な視点から物事を語る練習(ロジカルスピーキング)を取り入れましょう。
「パラフレーズの引き出し」を増やす
もう一つの重要な要素が「表現の多様性」です。B1レベルの人は「重要だ」と言いたいときに、常に「important」という単語を使いがちです。
B2レベルのAI評価を得るためには、これを「crucial」「essential」「vital」など、文脈に合わせて別の単語で言い換える(パラフレーズする)技術が必要です。
普段の学習から、類義語辞典(シソーラス)を活用し、自分がよく使う「手垢のついた単語」を、より洗練された別の表現にストックし直す作業を行いましょう。この語彙(Vocabulary)のアップデートが、B2の壁を突破する原動力となります。