はじめに:わからない単語に遭遇して絶望していませんか?
VersantのパートE(要約)などで、ストーリーの核心となる大切な単語がわからない。あるいはパートF(意見を述べる)で、どうしても言いたい日本語があるのに、それに該当する英単語が頭から出てこない。
この時、パニックになって「あー…」と10秒間沈黙してしまうのがA2〜B1レベルの壁です。
一方で、B2レベル以上の安定したスコアを出す(即戦力となる)受験者は、ここで絶対にフリーズしません。彼らは瞬時にその概念を「パラフレーズ(言い換え)」して、別の簡単な英語で説明してしまうからです。
この記事では、テスト本番を生き延びるための強力なサバイバルスキル「言い換え力」の鍛え方を解説します。
「完璧な一語」を探す旅をやめる
日本人の多くは、「翻訳病」にかかっています。「『救急車』は英語でambulanceで…えっとスペルは…」と、日本語と英語の完璧な「1対1の正解」を探そうとするあまり、脳のCPUを使い果たしてしまいます。
しかし、会話の目的は相手に「イメージ」を伝えることです。「ambulance」という単語が出てこなければ、1秒以内に「a white car for sick people(病人のための白い車)」あるいは「a car going to the hospital very fast(とても速く病院へ向かう車)」と言ってしまえば、AIにもネイティブにも確実に意図は伝わりますし、流暢さも途切れません。
パラフレーズの3つの基本テクニック
咄嗟に言葉が出てこない時に使える、簡単な言い換えのテクニックを3つ紹介します。
- 上位概念・下位概念を使う: 「マグロ(Tuna)」がわからなければ、上位概念の「魚(fish)」で代用する。
- 目的・用途で説明する(〜するためのもの): 単語が出てこない名詞は、「something to [動詞]」で表現する。例:「はさみ」→「something to cut paper(紙を切るためのもの)」。
- 否定形や反対語を使う: 「複雑な(complicated)」がわからなければ、「not simple(シンプルではない)」や「not easy to understand(理解するのが簡単ではない)」で切り抜ける。
このパラフレーズの瞬発力は、日々のトレーニングで「あえて簡単な単語だけで説明する」という縛りプレイを行うことで劇的に向上します。沈黙を愛想笑いでごまかす日々から卒業しましょう。