はじめに:「知っている単語」なのに口から出てこない理由
Versantのスコアが伸び悩んでいる方の多くが、「単語帳でたくさん単語を覚えたのに、スピーキングテスト本番になると全然言葉が出てこない…」という悩みを抱えています。
実は、B1レベル(GSE 43〜58点)に到達するために必要なのは、難しい英単語(Vocabulary)を新しく暗記することではありません。
本当に必要なのは、すでに知っている簡単な単語(ゲット、メイク、テイクなど)を、実際の会話という「リアルタイムな状況下」で、瞬時に引き出して使いこなす能力なのです。
この記事では、単語帳への依存を脱却し、テスト本番で使える「生きた語彙力」を鍛えるトレーニング方法をご紹介します。
「見る」暗記から「使う」暗記へのシフト
英単語を見たときに「日本語の意味がわかる(受動語彙)」状態と、言いたい場面でその単語が「口から飛び出してくる(能動語彙)」状態との間には、海よりも深い溝があります。
Versantで問われているのは、圧倒的に後者の力です。
この溝を埋めるためには、単語帳をパラパラと眺めるだけの学習を今すぐやめましょう。
新しい単語や表現を覚える際は、必ず「自分が実際に使いそうなシチュエーション」をイメージし、その単語を含んだ短い文章(例文)を自作して、声に出して読み上げる(音読する)ことを強く推奨します。
「定型表現(コロケーション)」を塊で覚える
ネイティブスピーカーは、会話の中で単語を1つ1つ選びながら話しているわけではありません。彼らは、「make a decision(決定する)」「take a look(見る)」といった、よく使われる単語の組み合わせ(コロケーション)や定型表現を、まるで1つの単語のように「塊(かたまり)」として口から出しています。
私たち学習者も、単語を単体で覚えるのではなく、この「塊」単位でインプットし、アウトプットする訓練を積むことが、流暢さ(Fluency)の劇的な向上、そしてB1レベルへの最短ルートとなります。