はじめに:コードが書けるだけでは戦えない時代
IT業界、特にWeb開発やシステムインテグレーションの現場において、「オフショア開発(海外のエンジニアチームとの共同開発)」はもはや当たり前の光景となりました。
インド、ベトナム、フィリピンなどの優秀なエンジニアとプロジェクトを進める際、共通言語となるのは当然「英語」です。
これまでのように「仕様書(テキスト)だけ英語で読めれば良い」という時代は終わりました。デイリースクラム(朝会)での進捗報告、障害発生時の緊急ミーティングなど、リアルタイムな「スピーキング力」と「リスニング力」が、エンジニアの市場価値を大きく左右します。
この記事では、ITエンジニアがVersantを活用して、グローバルな開発環境で主導権を握るための具体的な英語力について解説します。
エンジニアに必要なVersantスコアの目安
オフショア開発において、ブリッジSEやテックリードとして海外チームとスムーズにコミュニケーションを取るためには、Versant GSEスコア 43〜58点(CEFR B1レベル相当)が第一の目標となります。
このレベルに到達していれば、「The server is down because of the database error.(データベースのエラーでサーバーが落ちています)」といった技術的な事実関係や、「I think we should rollback the deployment.(デプロイをロールバックすべきだと思います)」といった自分の意見を、適切なテンポ(流暢さ)で瞬時に口から出すことができます。
エンジニア特有の英語学習の強み
実は、ITエンジニアは英語(特にVersant対策)において非常に有利な立ち位置にいます。なぜなら、日常的にプログラミング言語という「論理的な構文ルール」に触れており、エラーが出た(文法が間違っていた)際にそれを修正するデバッグ能力に長けているからです。
Versantの「Sentence Mastery(文章構文)」は、まさにアルゴリズムのようなものです。「主語(Subject)+動詞(Verb)+目的語(Object)」という英語の基本クラス(設計図)を意識し、そこに「単語(変数)」を代入していく感覚を掴めば、エンジニアは極めて短期間で正しい英文を組み立てるスピーキング能力を開花させることができます。