はじめに:自分の英語を聴くという「苦痛な特効薬」
「自分では結構うまく話せたつもりだったのに、Versantのスコア(特にFluencyとPronunciation)が全然伸びない…」
そんな方に、騙されたと思って絶対に試していただきたい、最強かつ最も過酷なトレーニング方法があります。
それは、「スマートフォンのボイスメモ機能を使って、自分が英語を話している(音読やシャドーイングをしている)音声を録音し、後から客観的に聴き直すこと」です。
これを実施するかしないかで、Versantのスコアアップの速度は2倍も3倍も変わってきます。なぜこの「客観的レビュー」がそれほどまでに効果的なのか、その理由を解説します。
理想と現実の「ギャップ」に絶望するところから始まる
初めて自分の英語の録音を聴いた方の99%は、「えっ、私ってこんなに下手なの!?」と絶望し、顔から火が出るほど恥ずかしい思いをします。
ネイティブのような流麗な発音やリズムで話しているつもりでも、録音された実際の音声は、カクカクとしたカタカナ発音、不自然な間(ポーズ)、ブツ切れの息継ぎなど、欠点だらけであることが浮き彫りになります。
しかし、実はこの「絶望」こそが成長のスタートラインなのです。自分が発している音の「現実」を正確に認識しない限り、どれだけ長時間のシャドーイングを行っても、間違った自己流の癖(カタカナ英語)を強化し続けるだけの結果に終わってしまいます。
弱点「だけ」を徹底的に潰すPDCAサイクル
録音を聴いて現実を受け止めたら、次はネイティブのオリジナル音源と自分の音声を交互に聴き比べ、「何が違うのか」を分析(レビュー)します。
「theとnextの間で、ネイティブは音が繋がっている(リンキング)のに、自分はブツッと切れている」
「アクセントの位置がズレているせいで日本語っぽく聞こえる」
「えーと、という無意識の『間』が3箇所もあった」
このように具体的な改善点が見つかったら、そこ「だけ」を意識して再度発音し、また録音する。このスモールステップのPDCAサイクルを回すことで、AIによる音声認識エンジンに「正確に伝わる」、高得点を獲得できる発音と流暢さが確実に研ぎ澄まされていきます。苦痛ですが、間違いなく最も効果の高い特効薬です。