はじめに:Versantは「真実探知機」ではない
Versantの最終関門パートF(意見を述べる)において、例えばこんなトリッキーな質問が出題されたとします。
「あなたは、都市部の交通渋滞を解消するために、全ての民間車両の乗り入れを禁止すべきだと思いますか?理由とともにあなたの意見を述べてください」
真面目な日本人受験者はここで、「えっ、交通渋滞の解消法なんて考えたこともない!どうしよう、本当の私の意見は…」と硬直してしまいます。
絶対に忘れてはいけない大前提をお伝えします。Versantは「あなたの英語の流暢さや構成力」を測るテストであり、「あなたの思想や、語っている内容が真実かどうか」を測る嘘発見器ではありません。
「最も英語で言いやすい(語彙のストックがある)結論」を選ぶ
上記の質問に対し、もしあなたが「車に乗る人の権利も守るべきだし、インフラ整備が先だと思う」という深い(本当の)意見を持っていたとしても、それを英語でスラスラ言える自信(語彙のストック=infrastructure, rights等)がなければ、その意見は即座に捨ててください。
代わりに、「はい、禁止すべきです。なぜなら空気がきれいになる(clean air)し、静かになる(quiet)からです」という、自分が一番簡単に、中1レベルの英語の型(PREP法)にハメて話しやすい「嘘の結論(作り話)」を瞬時に選択するのです。
エピソード(Experience)も大胆に捏造する
PREP法の「E(具体例・経験)」を述べる際も同様です。
「Actually, when I lived in London…(実は、私がロンドンに住んでいた時…)」と、行ったこともない海外の架空エピソードを捏造してしまって全く構いません。「ロンドンは車が多すぎて2時間も遅刻しました。だから車をなくすべきです」と、簡単なSVO構文でペラペラと物語を作って時間を稼ぐのです。
AIは「ロンドンの交通事情の事実確認」は行いません。あなたが「過去形(lived/was)を正しく使って」「途切れずに」「論理的な接続詞(Actually/Therefore)」を使って40秒間を喋りきったという『言語的なパフォーマンス』のみを高く評価し、GSEスコアを加算してくれます。真面目さを捨て、「口から出まかせを流暢に英語にするゲーム」を楽しむ余裕を持ちましょう。