はじめに:スコアの「呪縛」から解き放たれる時
「よし、ついにVersantで社内基準のB2レベル(GSE 59点)をクリアした!」
数ヶ月、あるいは数年にわたる厳しいトレーニングの末に目標を達成した瞬間、大きな達成感とともに、これまで張り詰めていた緊張の糸がプツンと切れてしまう人がいます。
いわゆる「英語学習の燃え尽き症候群(バーンアウト)」です。
テストの点数を上げることだけを目的にしてきた人が、目標を達成した翌日からピタリと英語に触れなくなり、半年後には完全に元のA2レベルのスピーキング力にまで逆戻りしてしまう(筋肉が落ちてしまう)現象です。
今回は、目標スコアを達成した後に英語力を維持・向上させるためのマインドシフトについて解説します。
「テスト対策」から「趣味(ライフワーク)」への移行
燃え尽き症候群を防ぐもっとも効果的な方法は、学習の目的を「点数」から「英語を使って楽しむこと」へと強制的にシフトさせることです。
シャドーイング用の退屈なビジネス教本はすべて本棚の奥にしまってください。
代わりに、Netflixで海外ドラマを英語字幕でひたすら観る、YouTubeで自分の好きな趣味(キャンプ、ガジェット、料理など)の海外YouTuberの動画を楽しむ、あるいは興味のある分野の洋書(ペーパーバック)を読むなど、学習に「エンターテインメント要素」を全振りします。
B1以上のリスニング力と基礎的な語彙力があれば、ネイティブ向けのコンテンツを(完全には分からなくても)十分に「楽しむ」ことができるはずです。
英語を「学ぶ」のではなく、英語「で」学ぶ
もう一つのアプローチは、英語以外のスキルアップを英語で行うことです。
例えば、プログラミングやマーケティング、デザインなどを学ぶ際、日本語の書籍やサイトではなく、海外のプラットフォーム(CourseraやUdemy)の英語のオンラインコースを受講するのです。
これによって、「英語は単なるツール(手段)である」という本来の言語の役割を取り戻すことができます。Versantは合格がゴールではなく、「英語という便利な道具を使えるようになるためのチュートリアル(初級編)の終了」に過ぎないのだという事実を忘れないでください。