はじめに:スピーキングとリーディングは「別のスポーツ」ではない
Versant対策といえば「シャドーイング」や「オンライン英会話」といった、音声と口を使ったアプローチが主流です。
しかし、Versantのトレーニングを通じて獲得した「英語を英語の語順のまま理解する力(スラッシュ・リーディングの感覚)」は、実はあなたの「リーディング(読解)スピード」を劇的に引き上げる恐るべきポテンシャルを秘めています。
今回は、音声トレーニングで作った英語脳を長文読解(多読)に応用し、実務や海外ニュースの収集スピードを爆増させるためのブリッジ(掛け橋)の方法を解説します。
「返り読み」が消滅した脳で英文を読む
過去記事(57回)でも触れた通り、日本人が英語を読むのが遅い最大の原因は、後ろから前に日本語に訳しながら読む「返り読み」です。
しかし、Versantのリスニング(パートCやE)の過酷なスピードについていけるようになったあなたの脳は、すでに「返り読み」の悪習を捨て、前から順に情報を処理する機能(チャンク処理能力)を獲得しています。
この状態で、ニューヨーク・タイムズやブルームバーグなどの海外記事のテキストを読んでみてください。
文字を音読(あるいは脳内でサイレント音読)するのと同じスピードで、驚くほどスラスラと意味の情景が頭に入ってくる(まるで日本語の新聞を読んでいるかのような)不思議な感覚を味わえるはずです。
オーディオブックを活用した「目と耳の同期トレーニング」
リーディングとリスニングの相乗効果を最大化するツールが「オーディオブック(Audibleなど)を聴きながら、同じ本の文字(Kindle等)を目で追う」トレーニングです。
プロのナレーターが朗読する完璧なリズムとイントネーション(プロソディ)に引っ張られる形で、目の焦点(読むスピード)を強制的にネイティブの速度に合わせ合わせる訓練です。
このトレーニングを週に数回行うことで、文書処理のスピードが劇的に上がり、TOEIC等のリーディングテストのスコアアップはもちろん、実務における英語の契約書やマニュアルの読解への心理的抵抗が「ゼロ」になります。Versantで鍛えた「音の回路」を、視覚情報に繋ぎ合わせる(還元する)感覚を楽しんでください。